「なめらかで熱くて甘苦しくて」川上弘美 [BOOKS]

あいかわらず退屈な日々が続く。

この数日で読んだ本。

川上弘美の「なめらかで熱くて甘苦しくて」

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女性の目から見たヰタ・セクスアリス。生と死と性に対する冷静なアプローチ、5編の短編集。少女の性への目覚め、子供を産んでセックス観が根本的に変化する女、かなり年上の男性をも母性で包み込んでしまう女、快楽で結ばれていた男への鎮魂と供養の旅・・・等、女はやはり生きることに関しては男よりも強いのかも。読みやすい文体だし、文章にいやらしさがないところがいいかんじ。



「犬の人生」マーク・ストランド(村上春樹訳)

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1998年に翻訳本が発売されていますが、アメリカでは1985年に出版されています。アメリカの現代詩界では著名な詩人だそうで。この本もショート・ショートの小説というよりは、散文もしくは詩に近い作品かも、とても奇妙な話ばかりで、難解だし、小説を読むように読んでもだめですね。詩が好きな人向けかもしれません。
「実を言うとね、僕は犬だったんだよ」とか、敬愛する父親が亡くなり恋人が出来てその女性が父親の生まれ変わりだと思いこんだり、ストーリーもきっちり構築されているのではなくイメージを広げていきながらそれをそのまま書いている感じです。実に奇妙奇天烈な本でした。


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